自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

財務会計【平成21年度 第7問】

【平成21年度 第7問】
 当期と前期との比較貸借対照表(要約)と比較損益計算書(要約)は次のとおりである。これらに基づいて以下の設問に答えよ。

f:id:sk6960:20160318150238j:plain

f:id:sk6960:20160318150301j:plain

(設問1)
収益性について前期と当期を比較した記述として、最も適切なものはどれか。

ア 売上高経常利益率総資本回転率が上昇したため、総資本経常利益率
  上昇した。
イ 売上高経常利益率総資本回転率が低下したため、総資本経常利益率
  低下した。
ウ 売上高経常利益率は上昇したが総資本回転率が低下したため、総資本経
  常利益率が低下した。
エ 売上高経常利益率は低下したが総資本回転率が上昇したため、総資本経
  常利益率が上昇した。

 

(設問2)
流動性について前期と当期を比較した記述として、最も適切なものはどれか。

ア 固定長期適合率は悪化し、負債比率も悪化した。
イ 固定長期適合率は良化したが、負債比率は悪化した。
ウ 流動比率は悪化したが、負債比率は良化した。
エ 流動比率は良化し、負債比率も良化した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

設問1です。まずは肢にある指標を地道に出しますか。
売上高経常利益率 前期:100÷400  当期:100÷420  低下
総資本回転率  前期:400÷400  当期:420÷440  低下
総資本経常利益率  前期:100÷400  当期:100÷440  低下
すべての指標で低下ですね。
以上により、正解は、イ である。

設問2にいきます。
これも地道に出してみたほうがいいでしょうね。
固定長期適合率  前期:150÷260  当期:150÷300 良化
負債比率  前期:200÷200  当期:240÷200  悪化

流動比率  前期:250÷140  当期:290÷140  良化

それでは選択肢を検討します。
ア:固定長期適合率は良化ですね。数字が低いほうがよい成績ですから。よって×。
イ:負債比率は悪化。
ウ:流動比率は良化。ゆえに×。
エ:負債比率は悪化です。よって×。

以上により、正解は、イ である。

固定長期適合率や固定比率は低いほうがよいので注意しましょう。