財務会計【平成21年度 第7問】
【平成21年度 第7問】
当期と前期との比較貸借対照表(要約)と比較損益計算書(要約)は次のとおりである。これらに基づいて以下の設問に答えよ。
(設問1)
収益性について前期と当期を比較した記述として、最も適切なものはどれか。
ア 売上高経常利益率と総資本回転率が上昇したため、総資本経常利益率が
上昇した。
イ 売上高経常利益率と総資本回転率が低下したため、総資本経常利益率が
低下した。
ウ 売上高経常利益率は上昇したが総資本回転率が低下したため、総資本経
常利益率が低下した。
エ 売上高経常利益率は低下したが総資本回転率が上昇したため、総資本経
常利益率が上昇した。
(設問2)
流動性について前期と当期を比較した記述として、最も適切なものはどれか。
ア 固定長期適合率は悪化し、負債比率も悪化した。
イ 固定長期適合率は良化したが、負債比率は悪化した。
ウ 流動比率は悪化したが、負債比率は良化した。
エ 流動比率は良化し、負債比率も良化した。
設問1です。まずは肢にある指標を地道に出しますか。
売上高経常利益率 前期:100÷400 当期:100÷420 低下
総資本回転率 前期:400÷400 当期:420÷440 低下
総資本経常利益率 前期:100÷400 当期:100÷440 低下
すべての指標で低下ですね。
以上により、正解は、イ である。
設問2にいきます。
これも地道に出してみたほうがいいでしょうね。
固定長期適合率 前期:150÷260 当期:150÷300 良化
負債比率 前期:200÷200 当期:240÷200 悪化
流動比率 前期:250÷140 当期:290÷140 良化
それでは選択肢を検討します。
ア:固定長期適合率は良化ですね。数字が低いほうがよい成績ですから。よって×。
イ:負債比率は悪化。
ウ:流動比率は良化。ゆえに×。
エ:負債比率は悪化です。よって×。
以上により、正解は、イ である。
固定長期適合率や固定比率は低いほうがよいので注意しましょう。