財務会計【平成25年度 第5問】
【平成25年度 第5問】
次に示す財務諸表に基づいて以下の設問に答えよ。
(設問1)
収益性の動向に関する説明として最も適切なものはどれか。なお、比率の計算における総資本は年度末の金額を利用する。
ア 総資本営業利益率:悪化 売上高営業利益率:悪化 総資本回転率:改善
イ 総資本営業利益率:悪化 売上高営業利益率:改善 総資本回転率:改善
ウ 総資本営業利益率:改善 売上高営業利益率:悪化 総資本回転率:改善
エ 総資本営業利益率:改善 売上高営業利益率:改善 総資本回転率:悪化
(設問2)
安全性の動向に関する説明として最も適切なものはどれか。
ア 流動比率:悪化 固定長期適合率:悪化 負債比率:改善
イ 流動比率:悪化 固定長期適合率:改善 負債比率:改善
ウ 流動比率:改善 固定長期適合率:悪化 負債比率:改善
エ 流動比率:改善 固定長期適合率:改善 負債比率:悪化
いかに手際よく正確に計算できるか、または解答できるかがポイントですね。
設問1からいきますが、計算をらくにするために単位を変えます。
総資本営業利益率 30÷130 → 18÷120 悪化
総資本が減少して営業利益も減っていますから悪化ですね。
売上高営業利益率 30÷180 → 18÷170 悪化
売上高も減、営業利益も減だし、悪化です。
総資本回転率 180÷130 → 170÷120 改善
売上高も減、総資本も減ですが、数字が近いので念のため計算してみた結果、数字が良化していたので改善。
以上により、正解は、ア である。
続いて設問2です。
流動比率 35÷16 → 29÷15 悪化
200%以上だったのに、2000%を切ってしまいましたから悪化です。
固定長期適合率 95÷114 → 91÷105
数字が小さいほうが良化です。これだけだと分かりませんでしたが、計算の結果、
固定長期適合率 83.333 → 86.6666 ですから悪化しています。
負債比率 44÷86 → 35÷85
負債比率も数字が小さいほうが良化ですね。これもよく分かりません。手で計算するほうが確実でしょう。
負債比率 51.1627・・・ → 41.1764・・・ これは良化ですね。
以上により、正解は、ア である。