同じ土俵に立って会話できないことが一番ツラいことなのであります
中小企業診断士試験を目指し始めたのが2014年7月だった。最初っから手段は独学と決めていた。勤務終了後に受験予備校なんかに通える時間的余裕がないし、自分は独学でも学習の継続が出来る確固たる自信を持っていたから。
自分の中では独学で困ったことは特にない。計画的かつ体系的に地道に勉強を続けることは出来たし、何よりも勉強することが苦手ではないから。
でも、著者は独学をオススメする意図はまったくない。出来ることなら受験予備校に通うべきだと思う。
受験校に通うメリットは計り知れない。カネと時間に余裕がある方は通うべき。
受験校に通えば合格するか、といったらまたそれは別問題。独学でも合格する人は多い。インターネットが発達した今日では“情報弱者”という概念はなくなり、そういう意味で通学者と独学の差は限りなく縮まってきたようにも思える。統計がないので説得力はないが、当ブログの著者は独学であるから今回の二次試験を突破すれば貴重なデータになるだろう。
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診断士試験の学習をしていて最もつらいことは何かというと、
診断士の存在や価値を知らない連中ばかりが存在する環境で、診断士を目指すこと
が挙げられる。
著者は診断士試験を目指すにあたり、一次試験の学習や二次試験の学習で得た知識や方法論を実際の勤務の中で試して使うことがある。
実際に試行したときの相手のリアクションのなさといったら、もうがっくりする。例えば、こうだ。
教科書的には動機付け理論について、給与などの報酬では動機付けされないとある。でも実際は労働者のレベル感によっては給与などの報酬によって動機付けされることもあることを実際の職務体験の中で知った。
また、改善の基本はECRS。でも必ずしもECRSの順番でやらなくても改善目的を達成できることも知っている。
要するに理論と実践に乖離があるという現実が分かるのだ。
でも、もっともツライことは、
スルツキー分解といっても、
実質貨幣供給量といっても、
マンデルフレミングモデルといっても、
MM理論といっても、
NPVといっても、
ハナシが通じないことにある。これが一番ツラいことなのだ。
また、因果関係を説明してくれない人の説明や、期待される効果を明示しないプレゼン、質問に対する答えがとんちんかんな人がいると、「評価D」と呟きたくなる。レベル感の違いから会話が成立しないことがしばしばあることが一番つらいのだ。
独学でも、勤務先の中に診断士または診断士を目指す人がいて、その人と会話できることが清涼剤とかストレス解消になるのにそういうことができないもどかしさ、それがモチベーションに与える影響は計り知れない。
だから自分はGWの春セミナーに参加したのだ。
夏セミナーにも参加した。モチベーションがさらに高まった。早くそっち側に行きたいと節に願うようになった。早くそっち側でそっち側の会話がしたいと思った。こっち側じゃダメなんだ、土俵が異なるから。
でもね、自分は群れるのを嫌う。
馴れ合いってのがキライ。だから受験校仲間は大事なんだろうし貴重なものには違いないのだろうけれど、そういう馴れ合いの関係性はめんどうくさい。お互いに大人なんだから少しは考えてもらいたい、と思っている。ホント、自分はドライだ。
さぁ、事例を解くか。
会社でこっそり事例Ⅳをやろっと。
※そう、今の自分は財務のタスクを抱えているから事例Ⅳを解いていても立派な仕事になる(?)わけ。