財務会計【平成20年度 第20問】
【平成20年度 第20問】
自己資金で2つの株式にさまざまな比率で投資するとき、当該ポートフォリオの収益率の期待値と標準偏差の関係を表す図形として最も適切なものはどれか。ただし、ここでは-1<相関係数<1とする。
2銘柄で分散投資を考えるという出題ですね。
これら2つの組み入れ比率を変え、それぞれの期待収益率と標準偏差を算出した場合します。これを縦軸に期待収益率、横軸に標準偏差としてグラフ化した場合にどういう図形になるかということです。
結論を言えば、正解は、イ なんですが、
このイの図形の、右下に伸びる部分はリスク(標準偏差)があるわりにはリターン(期待収益率)が少ないので、この部分の組み入れ比率は選ばないことになります。
また、右上に伸びる部分はリスクもあるけどリターンもあるところなのでこの部分の組み入れ比率なら自由に選ぶことが出来ます。
この右上に伸びる曲線を効率的フロンティアといい、右上に伸びる曲線上の組み合わせを効率的ポートフォリオといいますね。
したがって、右上に伸びる曲線(効率的フロンティア)よりも左上にいくほど、「ローリスク・ハイリターン」であり、効率的フロンティアよりも右下にある銘柄・組み合わせは不利になることが分かります。