自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第87話 運営管理最終回 いざ過去問へ 

今回で店舗管理は終わりです。すなわち運営管理が終わります。
長かったですね~。今回はアパレル業界のSCM、つまり「QR」についてみていきます。

QRは、延期の原理に基づく手法である。できるだけ実需(実際に商品を消費者に販売する時期)に近い時点に生産開始時期を先延ばしすることだ。投機型生産と異なり、大量生産による製造コスト削減は見込めないが、売れ残り等のロスを低減できるため収益性が向上するメリットがある。

QRの基本的なツールとしてSCM(Shipping Carton Marking)とASN(Advanced Shipping Notice)がある。

SCM
 Shipping Carton Marking の略で、企業間での物流効率化を目的としてEDIとバーコードシステムを連動させて、検品作業の簡素化を図るために制定した納品ラベル。受領検品作業が不要となり、大幅なコスト削減と物流のスピード化を図ることができる。

ASN
 Advanced Shipping Notice の略。送り先に対して商品を出荷する前に電子データを伝達する出荷案内データ(出荷明細)のこと。これにより仕入検品を大幅に省力化し、時間短縮につなげることができる。

ASNを導入しているのはなにもアパレル業界だけではないです。それにSCMは複数の商品が折りたたみ式のコンテナに入った場合に貼付されることが多いですが、食品にも貼付されることがあります。スーパーやドラッグストアに行ってじっくり眺めているとSCMが貼られたものが見られるかもしれません。また複数の商品ではなくて、単品だった場合はその箱、多くはダンボールなんでしょうが、それにITFが付けられることが多いですね。だからこういう場合にはSCMは不要となります。

最後に、CPFRについてふれましょう。
CPFR
 Collaborative Planning,Forecasting and Replenishment の略。メーカーと流通業による、販売計画・需要予測・商品補充に関する協働のことである。日本ではこのCPRFの取り組みが遅れている。


ここまで店舗管理を紐解いてきました。
実生活に関連する内容も多かったことから非常に興味深く学習することができたというのが感想です。
そもそも生産管理編は現在の職務に近いこともあり学習そのものはラクだったし、店舗管理についても興味のある内容であったので学習は全く苦ではなかったですね。
運営管理は基本的には暗記が中心ですが、実際の現場などに関連付けて押さえることが有効になるはずです。また、二次試験では事例Ⅲで必要になる知識が多いことから、実現場と関連付けての学習はムダにはならないと思っています。

今まで何気なく行っていた業務に理論付けができたこと、また逆に定石だといわれている理論が必ずしも実現場ではそのまま使えないことなども理解しましたね。とはいえ、診断士試験においてはその定石が大事であって、実現場ではこうだああだとかいうのはダメなんですね。診断士試験においては誰も独創的な発想を期待していないんだから。

スピテキを読了した著者はスピ問に着手することになった。

スピ問を何回転させることで理解と知識を定着させ、過去問に突入する予定。
運営管理はさほどひねくれた出題をしてこないことが分かっていたのでスピ問も過去問も順調に消化することができた。今思えばもう少し得点源にしておくべきだったかなと思っている。さすがに満点は無理でも8割程度の得点が適えば、他科目をカバーすることができたのだから。

運営管理は、8月の、二度目の一次試験では免除科目となっている。一応、今回合格しているので。
だけど、次の一次試験も全科目受験する予定にしている。