経済学・経済政策【平成23年度 第15問】
【平成23年度 第15問】
情報が不完全な市場で観察される「逆選択」に関する説明として最も適切なものはどれか。
ア 最低賃金制度が導入されると、労働需要が減少するという逆選択が発生する。
イ 自動車の事故保険では、保険金を受領する可能性(事故の可能性)が高い人
ほど、保険に加入するという逆選択が発生する。
ウ 乳幼児医療費の助成制度が充実するほど、乳幼児の医療費は増大しがちで
あるという逆選択が発生する。
エ 無名な企業が生産した商品は、それが良質であるとしても、有名な企業が生産
した商品に比べて人気が低いという逆選択が発生する。
逆選択は契約前っすね。
さっそく選択肢を確認しましょう。
アですが、なんだこりゃ? 最低賃金制度が導入されても労働需要は減少しません。イ。これは正しい記述ですね。
ウは、確かに乳幼児医療費の助成制度が充実すれば、乳幼児の医療費は増大します。助成制度が充実した後で医療費が増大するわけですから逆選択ではなく、モラルハザードの例です。
エは、これって逆選択なんすかね? まったく関係ない気がしますけど。
以上により、正解は、イ である。