二次試験振り返り(事例1)
実は、試験日当日、自分の席は一番前だったのですが、右隣に座っていた男性の貧乏ゆすりが激しくて周囲はかなりイライラしていました。
さらに左隣の男性は筆圧がすごくて「ガー」「ガー」と意図的なのかってくらい音をたてていました。
二次試験は心理戦、になったのかと思いましたね。
でも、自分はそれらに負けない集中力という強みを持っていました。周囲の脅威には目もくれず320分戦えたと思います。
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さて、事例1を振り返りましょう。
3回目の二次試験を迎えるにあたり、こう考えを改めるようにしました。
そもそも二次試験は聞かれたことに答えるだけだ、と。変に解答要素を詰め込んだり不自然な日本語にしたり金型にはめ込む必要もないんだ、と。
だから聞かれていることは何だろう、ということに意を注ぐようにしました。それがレイヤーの考え方。TBCの考え方に近いのかもしれませんね。
そのレイヤーの考えをもとに、過去問は、平成20年度〜29年度の10年分を1回転させました。1回転だけなのは、二次試験を3回も受けているからです(泣)
加えて『企業診断』という月刊誌に付いている演習問題を解いていました。丸々2年分あったので新作問題を解いているような感じで新鮮でした。ただ、作問している資格予備校の色が出やすい感じがあったのでナレッジとして吸収しようと思って解いていました。
さて、レイヤーのという解答要素の階層の考え方ですが、自分が想定した階層は以下の通りです。
大項目として、①戦略論 ②組織論
中項目として、①戦略論 に紐付いて、 -1. 環境分析 -2. 事業展開・事業構造 の2つ。
②組織論 に紐付いて、 -1. 組織文化・組織学習 -2. 組織行動 -3. 人的資源管理の3つ。
小項目は、それぞれをさらに細分化した形で解答要素を紐付けて行きました。
試験対策としては、過去の出題からどの階層の出題になっているのかを分析し、求められている解答要素を割り出していきました。
これらの作業は、自分にとっては有益でした。
「何を言わせたい(書かせたい)」かを逆算して考えられるようになったからです。当然にそれが全て正しいかは分かりませんが、少なくとも盛り込むべき回答要素を大外ししないようになりました。
そうそう、「ふぞろい」は購入したのですが、実は1回も読まなかったですね。必要なかった、というのが正しいかもしれません。
※何せ3回目だから
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事例1は、外部環境、内部環境の変化があり、経営者の考える経営ビジョンの達成がむずかしくなってきた。組織は戦略によって決まるものだから、経営ビジョン達成のために組織的・人事的に改善することで経営ビジョンを達成したい。また、その経営ビジョンって、つまり戦略なんだけれど、経営資源やノウハウを活用することで達成されるのか、もっとシナジーが必要なのか、他者のノウハウが必要だからそれを内部化するのか、自社のノンコアを外部化するのか、コアを多重利用するのか、を見極めた上で組織的・人事的改善を提案するというのが事例1。
実は、たったそれだけのことなんだよね。
・・・ということに気づくのに3年もかかってしまったという話。
やれやれ、なんて自分は物分かりが悪いのだろう。