自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第125話 経営情報システム⑲ 障害への対策

今回は障害対策について触れたいと思います。結構細かいので出るかも知れない。診断士試験は細かいのが好きだし(笑)

1.UPS
 UPSは、Uninterrupted Power Supply の略で、無停電電源装置という。停電などのときに、一定時間電力の供給を行う装置のこと。

2.ミラーリング
 HDを二重化することで、HDの傷害に備える技術。同じデータを複数のHDに書き込むことで対応する。

3.デュプレキシング
 HDおよびインタフェースカードを二重化することで、HDの障害に備える技術。2枚のインタフェースカードに2台のHDを接続して同一のデータを書き込む

4.RAID(レイド)
 複数ディスク装置を用いて読み書きの高速化や障害に対する信頼性を高める技術。方法の違いにより、RAID0~5に分類される。
読み書きの高速化のための技術として、ストライピングがある。データを複数台のHDに分散して書き込む技術のこと複数のHDに同時に書き込むのでアクセス性能が向上する。また、データ復旧用の冗長情報として、ハミングコードやパリティなどがある。データを書き込む際に、ハミングコードやパリティを生成して併せて記録する。問題発生時にそれを用いてデータを復活させる。
 なお、RAIDについては、0、1、5について押さえよう。

RAID
 同じデータを複数のHDに、分散して書き込むストライピングを用いた方法。例えば、100ページのデータを、1~50まではHD1号機に、残りはHD2号機に分散して書き込むといった感じ。
RAID
 同じデータをそれぞれに書き込むミラーリングを用いた方法。例えば、100ページのデータを、HD1号機、HD2号機にそれぞれ書き込むイメージ。
RAID
 同じデータを複数のHDに分散して書き込むストライピングをしつつ、データ書き込み時のパリティディスクへのアクセス集中を回避するためにパリティブロックも分散記録する方法

 RAID0 → 分散して書き込むストライピング
 ●RAID1 → 同じデータをそれぞれに書き込むミラーリング

5.システムの二重化
 システムそのものを二重化して、システムの障害に備える技術である。現用系(処理系)と待機系(予備系)の2系統のシステムを用意する。現用系に障害が発生しても、待機系が処理を引き継ぐので、業務を続行することが出来る。
デュプレックスシステム
 現用系と待機系の2系統のシステムから構成され、正常時は現用系でオンライン処理を行い、待機系でバッチ処理などを行うシステム構成である。2系統のそれぞれが処理する内容が異なり、現用系が故障した場合は、待機系に切り替えてオンライン処理を続行する。

 ●デュプレックスシステム → 現用系と待機系。故障時に切替

デュアルシステム
 システムを構成する全装置を二重化し、各系統が同じ処理を行って、その処理結果を照合するシステム構成方式のこと。
処理結果が不一致の場合、診断用ソフトウエアが働き、障害が発生したシステムを切り離す措置を行ってから正常なシステムで処理を続行する。

 ●デュアルシステム → 同時に同じ処理し、処理結果を照合

クラスタリング
 物理的には複数台のコンピュータを接続しているが、論理的には1台のコンピュータとして動作させるシステム構成技術

なお、予備機の待機(スタンバイ)方式として、コールドスタンバイシステムとホットスタンバイシステムとがある。
コールドスタンバイシステム
 通常、待機系は現用系とは異なる処理を実行しているが、現用系に障害が発生したとき、待機系で実行していた処理を中断し、現用系で実行していた業務システムを起動して、処理を引き継ぐ仕組み

 ●コールドスタンバイ → 現用系と待機系はそれぞれ異なる処理

ホットスタンバイシステ
 待機系は現用系と同じ業務システムを起動し、待機している。現用系に障害が発生したとき、待機系は即座に処理を引き継ぐ仕組み

 ●ホットスタンバイ → 現用系と同じ処理が出来るように待機

6.ミラーサイト
 同じWebコンテンツを持つサーバを遠隔地に配置するもの。アクセス集中化への対処目的で設置することが多い。

7.データ同期レプリケーション
 データの複製をリアルタイムで行い、常にオリジナルと同期させ続けるという仕組み。相互に書き込み完了を確認することによって、ゼロデータロス(データの欠如がゼロ)を実現する。


続いてリスク分析という項があるけれど、ここも割愛。

続く。