自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第109話 経営情報システム⑪ プロトコル

ウィンドウズ95が世間に出てから一気にPCに係る技術が上がったように思えます。もちろん、著者はその道の素人なのでそんな気がするだけです。当初から著者はMacユーザでしたので、「なんだよ、あの旗は?」とか毒づいたものです(笑) 今では勤務先のPCはウィンドウズ。なかなかMacを標準で採用する会社は少ないですよね。

さて、今回はインターネットについてみていきます。
インターネットは、全世界でTCP/IPというプロトコル(約束事とかルールとかいう意味です)に基づいて接続した巨大なネットワークです。

1.インターネット接続サービス
 ここでは通信回路とか通信回線についてがテーマ。
1)通信方式
 通信方式には、回線交換方式とパケット交換方式とがある。
回線交換方式とは、一般の電話のシステムと同じで、1回つながるとその回線は占有される。
パケット交換方式とは、デジタルデータをある一定のカタマリにして伝送する。データをカタマリにしたものをパケットとよぶが、このパケットは回線中にばらばらで送信され、受信側で組み立てられる。専用回線を占有することはない。

2)通信サービス
ADSL
 一般の銅線による電話線を利用し、高速データ通信を可能にする通信手段。最近はあまり見なくなったけれど、ADSLを利用するにはモデムとスプリッタが必要になる。モデムはアナログ信号をデジタル信号に変えたり、またデジタル信号をアナログ信号に変えたりする装置。スプリッタとは、音声とデータを分離する装置。分離することで、電話とデータ通信を同時に行うことが出来る。
 なお、このADSLは、実効通信速度は回線の利用状況によって変化するので、サービスの品質が保証されない。ADSLはベストエフォート型の通信サービスである。
逆に、サービスの質を保証する通信サービスは、ギャランティ型と呼ばれ、ISDN専用線が該当する。
②CATV
 ケーブルテレビの回線を用いたネットワーク。
ISDN
 電話、FAX、データ通信を統合して扱うデジタル通信網のこと。定額制のインターネット接続サービスなどがある。利用する場合には、DSUとターミナルアダプタ’TA)が必要になる。DSUとは、デジタル信号を回線の伝送に適した形式に変換したり、またその逆を行ったりする装置。TAは、さまざまな機器から送出されるアナログ信号を、ISDN用のデジタル信号に変換する装置。
FTTH
 光ファイバケーブルを各過程に引き込むことで、高度な通信を提供するためのネットワーク技術。
⑤3G
 ITU(国際電気通信連合)によって定められたデジタル携帯電話の方式の総称。
Wi-Fi
 Wi-Fiアライアンスによる無線LAN規格のIEEE802.11シリーズに準拠した商標、ブランド名。
WiMAX
 固定通信向け規格。
VPN
 仮想の専用線のように「閉じたネットワーク」を構築し、安全に通信を行う技術の総称VPNは、企業内の各拠点を結ぶ専用線や社外から社内LANにリモートアクセスする際の認証等に用いられている。
VPNには、インターネットVPNとIP-VPNの2種類がある。インターネットVPNは、インターネットを利用するため、通信路の暗号化が必要になる。一方の、IP-VPNは通信事業者が提供するネットワーク(閉鎖的なネットワーク)を利用するため、通信路の暗号化は不要である。

3)IPアドレス
 IPアドレスはインターネットに接続するコンピュータごとに割り振られた数字で32ビットからなる。IPアドレスは、前半部分がネットワークアドレス部とよばれ、後半部分はホストアドレスと呼ばれる。現在の32ビットの体系は、IPv4 と呼ばれる。
MACアドレスはどのネットワークに所属しているかを識別することが出来なかったが、このIPアドレスは端末まで特定できる。
IPアドレスはこんな感じで表される。

 IPアドレス → 32ビットの数字の羅列; 123.456.789.01

4)URL
 インターネット上の住所みたいなもの。具体的にURLが何を表しているかが分かればいいだろう。

 <例> http://www.xyzabc.co.jp/aaa/bbb

とまぁ、こんなURLがあったとしよう。
「http」は、通信に用いるプロトコルで、インターネットで何かの情報資源を探す場合は、httpプロトコルを使用する。
www.xyzabc.co.jp」はホスト名(ドメイン名)を表す。WWWとは、世界中のサーバで公開されている情報をインターネットのWebページとして閲覧することができる仕組みのこと。
aaa」はアクセスしたいフォルダ名を表す。
bbb」はアクセスしたいファイル名を表す。
また、ホスト名(ドメイン名)の代わりにIPアドレスを用いることも可能。

 ●URL → http:// で始まるもの
 ●ホスト名・ドメイン名 → www 以下、.jp までの部分

もちろん、自分用に分かるように解釈しているだけですよ。
(↑免責事項をお読みください(笑))

5)グローバルIPアドレスとプライベートIPアドレス
 グローバルIPアドレスは、インターネットにアクセスするための世界中で重複することのないIPアドレス
 プライベートIPアドレスは、企業などが自由に割り当てることがで、世界中で重複する可能性のあるIPアドレス
ここでは、LAN内で使用されるIPアドレスがプライベートIPアドレスだと理解しておけばよい

6)NATおよびIPマスカレード
 企業内、つまりLAN内ではプライベートIPアドレスが割り当てられるが、インターネットに接続したい場合はプライベートIPアドレスでは具合が悪い。プライベートIPアドレスグローバルIPアドレスに変えないとインターネットにアクセス出来ない。
 そのため、LAN内でプライベートIPアドレスを使って仕事をしているさなか、インターネットにアクセスする必要が出た場合はグローバルIPアドレスに変換することが必要になる。この変換機能の一つがNATである。
 NATは、Network Address Translation の略で、プライベートIPアドレスグローバルIPアドレスに変換する機能を持つ。NATはプライベートIPをグローバルIPに変換するのだから、当該プライベートIPをグローバルIPに変換するという意味で、1対1の関係となる。

 ●NAT → プライベートIPアドレスグローバルIPアドレスの変換。1対1の対応

 一方、IPマスカレードとは、プライベートIPをグローバルIPへの変換を、1対多で行えるようにしたもの
LAN内にある端末の全てに(プライベート)IPアドレスがあり、インターネットにアクセスする場合にはグローバルIPアドレスを取得する必要がある。NATでは1つのプライベートIPアドレスに1つのグローバルIPアドレスが付与されたが、IPマスカレードでは、複数グローバルIPアドレスを付与することが出来るため、同時に複数のコンピュータがインターネットに接続することが出来るようになる。

 IPマスカレード → 1対多の対応

7)DNS
 DNSとは、Domain Name System の略。インターネット上のドメイン名とIPアドレスを対応させるシステムIPアドレスを元にドメイン名を求めたり、その逆を求めることも出来る。
当然に、あるドメインにはIPアドレスが付されているので、当該ドメインIPアドレスを対応させる仕組みをDNSというわけだ。

8)DHCP
 Dynamic Host Configuration Protocol の略。
インターネットなどのネットワークに接続するコンピュータに、IPアドレスなど必要な情報を自動的に割り当てるプロトコルのこと。

 DHCP → IPアドレスを自動的に設定する仕組み
 ※NAT、IPマスカレード → プライベートIPアドレスグローバルIPアドレスに変換する仕組み

そもそもプライベートIPアドレスは、DHCPによって付与される。
DHCPによって付与されたプライベートIPアドレスでインターネットに接続しようとするとき、NATまたはIPマスカレードグローバルIPアドレスに変換してくれるというストーリーで考えれば難しくもない。

IPアドレスが32ビット体系のままだと在庫切れを起こすといわれている。
そこで、128ビット体系のIPv6と呼ばれる次世代バージョンが策定された。

9)IP電話
 VoIPに基づいて、インターネットを利用し音声をやり取りする電話サービスのこと。Skypeなんかが該当する。

まだまだ続く。