第94話 経営情報システム④ シリアルとパラレル
今回はインターフェースについてみていきましょう。
インターフェースとは、装置と装置、あるいは装置とユーザの間をつなぐ仕組みをいう。
1.シリアル伝送
1本のデータ信号線を通して、1ビットずつ伝送する方式。最近はもっぱらシリアル伝送で高速化を図っている。シリアル伝送を行うインターフェースには次のようなものがある。
・USB ハブを介して周辺機器を最大127台まで接続できる
・IEEE1394 デジタルビデオカメラ接続の標準。最大63台まで接続可
・シリアルATA 最大接続数は1台
・e-SATA シリアルATAの発展版。外付けHDを接続する規格
・DVI 液晶ディスプレイなどの表示装置を接続するためのもの
・HDMI DVIの発展版。デジタル影像や音声の入出力を行う
・DisplayPort 液晶ディスプレイなどのデジタルとディスプレイを接続する規格
・IrDA 赤外線を用いた無線通信規格。機器間に障害物があると通信に障害が出る
※ちなみに「IEEE」は「アイとりぷるいー」と読みます。
2.ホットプラグとプラグアンドプレイ
ホットプラグとは、電源を切らずに接続の抜き差しが出来る機能。
プラグアンドプレイは、OSがデバイスを自動的に感知して、最適な設定を行う機能。
ともに再起動は不要。USBやIEEE1394などはこれらに対応している。
●ホットプラグ → 電源OFF不要
●プラグアンドプレイ → 自動マウントしてくれる機能
3.パラレル伝送
複数のデータ信号線を通して、同時に複数のビットを伝送する方式。
その昔、PowerMacとか使っていたけれど、みんなパラレル伝送方式だった。スキャナもMOも外付けHDもみんなSCSIだった。パラレル伝送を行うインタフェースには次のようなものがある。
・SCSI これ、「スカジー」と読みます。周辺機器を7台または15台まで接続可能。終端にターミネータを付ける。
・セントロニクス 主にプリンタ接続用。規格はIEEE1284です。
・パラレルATA 内臓HDなどを接続し、最大同時接続数は2つ。パラレルATAは、IDEともいう。
・GPIB 主に計測機器の接続に使用する。規格はIEEE488です。
4.接続形態
インタフェースの接続形態には、デイジーチェーン接続やカスケード接続がある。
たとえば、SCSIなどはデイジーチェーン接続し、USBなどはハブを使ってカスケード接続される。
●SCSI → デイジーチェーン接続
●カスケード接続 → USBなどハブを用いた接続
5.ユーザインタフェース
コンピュータ機器とユーザのインタフェースである。大きく、CUIとGUIに分類できる。
CUIは、全ての操作をキーボードを用いて行い、文字(キャラクター)によって表示を行うインタフェースのこと。
GUIは、データの表示にアイコンを多用し、大半の基礎的な操作をマウスなどのポインティングデバイスによって行うインタフェースである。
続く。