自称週末ファーマーの国家試験受験記

自己啓発の延長なのか、自己実現の手段なのか、はたまた意地の張り合いか。生きているうちに“何か”を成し遂げたいから走り続けているような感じがする

第93話 経営情報システム③ HDDは補助記憶装置

今回は補助記憶装置について概観しましょう。
まずはハードディスクから。
1.HDあるいはHDD
 磁性体を塗布した複数毎の硬い円盤から構成される、高速で大容量な補助記憶媒体。磁気ディスクに分類される。円盤の表面は、同心円のトラックとトラックを分割したセクタで構成される。またHDは複数枚の円盤から構成されるため同じ半径のトラックを結ぶと円筒状の空間となる。これをシリンダという。
HDへのアクセスは、シーク(位置決め)→サーチ(回転待ち)→データ転送の順に行われる。ファイルの断片化が進むと、シークやサーチが増えてアクセス時間が長くなる。このときは断片化の解消(デフラグメンテーション)を行い、ファイルを適正な領域に再配置することが必要となる。

 デフラグメンテーション → HDに対して使用可能領域を指定
  ガーベジコレクションとの違いに注意

データの読み書きにレーザ光を利用する記憶媒体を光ディスクという。CD-ROMやDVD-R、BD-REなどが該当する。
フラッシュメモリを用いた記憶媒体としては、SDカードやメモリスティック、USBメモリなどがある。
フラッシュメモリドライブとは、SSDとも呼ばれ、HDDに比べて高速。
MOとは、光磁気ディスクであり、メディアの耐久性が高く、他媒体の大容量化が進む中でも長期保存用として使用され続けている。
Media ID とは暗号化された許諾情報をMO側に持たせる技術。正当な手段でダウンロードしたデジタルコンテンツなどに許諾情報を付加し、PCを特定することで違法な複製などを防ぐ。その際、PCの買い替えや複数のPCを持っている場合など、正規に入手したコンテンツが見られないのは不便であるから、MO側に許諾情報を持たせることでそういった問題を解決しようとするものである。

媒体以外にも、ネットワークを利用した記憶装置もある。
NASとは、Network Attached Storage の略で、ネットワークに直接接続して使用するファイルサーバ専用機のこと。
また、SANとは、Storage Area Network の略で、記憶装置専用のネットワークを構築し、複数のコンピュータと複数の記憶装置(ストレージ)とを高速に接続する集約方法。

2.仮想記憶装置(仮想記憶方式)
 著者はMacユーザーであるけれど、昔のMacユーザーは仮想記憶装置を“仮想メモリ”と呼んでいた。
仮想記憶装置とは、補助記憶装置を利用することで、実装されている主記憶の容量を超える空間を作り出す方式のこと。
主記憶が実記憶、補助記憶が仮想記憶に該当する。主記憶の容量を超えるデータは仮想記憶に格納され、必要に応じて実記憶に読み込まれる(ロード)。実記憶に空きがない場合は、当面使用されそうにない内容を仮想記憶に追い出し、空いた領域に必要な内容を読み込むことをする。これをスワッピングという。
仮想記憶装置を採用しているPCでは、主記憶の容量が少ないとスワッピングが多発し、処理速度が低下することがある。これをスラッシングとよぶ。

 ●スワッピング → 仮想記憶に追い出し、空いた領域に必要な内容を読み込むこと
 ●スラッシング → スワッピングが多発し、処理速度が低下すること

今回は短いですけど、ここまで。

続く。