これはゲームだよ、しかも品の悪いね
8月も最終週を迎えた。長いような短かったような。
ちょうど一ヶ月前は一次試験の直前。経済や財務は難化し、運営、法務は例年並みであり、情報は易化するだろうというのが大方の予測(願望)であった。
しかし見事に予測(願望)は裏切られた。8/6と8/7のことだった。
運営、法務、情報は難化し、いわゆる大荒れの一次試験となった。
なんとか無事に一次試験を突破し、二次試験向けのセミナーにも赴いた。会いたかった人にも会えたし話もできたし満足。二次突破に向けたモチベーションとなった。
8月はイケカコをやり、事例を一日1題ずつ解いていった。
当然に初学であることもありなかなかうまく解答できずにいる。
「開眼、っていつのことだろうか」
と思いつつ8月を終えることになる。
過去問は平成20年度の事例Ⅰ~Ⅲから解き始めている。事例Ⅳについては平成19年度から第1問のタテ解き。
模範解答はAASのウェブや他の診断士関係のHPから拾ってきている。だから「ふぞろい」を使用した学習はまだ着手できていない。
まず時間通りに過去問を解いてみる。
多少時間がオーバーすることもあるが気にしない。自力で設問を解く。全問解き終えたところで模範解答らしきものを見つつ、
「あー、こういう考え方があるんだ~」
とか思いながら
「まだまだ、甘いな」
と苦笑。
この繰り返しで8月が終わろうとしている。
実際、このような学習のしかたがいいか分からない。問題は自分が書いた解答に対して、他の(合格したと思われる)人の解答との違いを明確にすることだ。
だから、
①解答の書き方、たとえば、理由を答える設問であれば、「理由は、~だからである。」という書き方をするだったり、
②列挙するときの書き方
③オウム返し
のような「決まった書き方」があることを学ぶことができた。
また、一次試験の知識をどういう形で解答に盛り込むのかがイマイチ分からなかったので、(合格したと思われる)他の人の解答を見ることでイメージがつかめて来た。
まだ、そういうレベルでしかないわけだ。
だから、
「合っている」「間違った」とか
そういう視点で解答を眺めていないので自分がどういうレベル感なのかも分からない。
現在は
問題の主催者がどういう答えを望んでいるかを当てにいくゲーム、
に参加する機会を与えられたわけで、そのゲームの勝ち方を探っている段階。
順調に消化しつつあるイケカコ
2014年の夏に中小企業診断士試験を受験することを目指したとき、ネックになるのは財務会計だろうなと思っていた。
手前味噌だけれど、財務会計以外はなんとかなるのではないかと淡い期待があった。
※やはり淡い期待だけで終わってしまい、経営法務も情報システムも科目合格すら獲得できずに一次を突破してしまった。一次を突破できたのは経済と財務の高得点のおかげ。
財務会計は苦手な人が多いと聞く。
得意か?
と訊かれたら、「苦手ではない」と答えるだろう。超得意とはいえない。
確かに財務会計には苦手意識を持っていたかもしれない。いや、苦手かもしれなかった。27年度の一次試験は超易化したにも関わらず科目合格すら出来なかったのだから。それが昨年の一次敗退してからすぐに簿記学習に着手したことがよかったのかもしれない。簿記を習得することで、今まで点だった知識が線になってきたのだから。
その証拠に28年度の本試験はそこそこの点数が取れたし、そこそこの点数のおかげで法務と情報の失点分のフォローが出来た。簿記学習さまさまだったかもしれない。
そこで二次試験に向けて「イケカコ」に着手した。
イケカコ、意思決定会計講義ノートという参考書だ。
現在順調にレクチャー8まで消化できている。もっとも診断士二次に合致しない問題は飛ばしているが。
一次試験の財務会計の論点には違いないし、当然に一次試験向けの問題集、すなわち過去問にも載っている論点だけれど、イケカコをやって初めて知った新論点もあった。少し考えれば当たり前のハナシなんだけれど解法中心の学習をしてきたツケをまざまざと見せ付けられた感じがした。
たとえば、正味現在価値(NPV)の論点で毎期のCFの他に機械設備の残存価額がゼロではなく、売却見積りが出されているケースがそうだ。
このケースは診断士一次では見かけない論点である。
それが当然に二次では出てくる、これが事例Ⅳなのだ。
※とまぁ偉そうに書いているが、自分だってつい先日知ったのだからね。
でもね、最近イケカコやりながら思うのは
なんだかあまり財務会計に抵抗感がなくなってきている
ということ。これはコツコツ簿記学習がそう思わせてくれているに違いない。だからそういう意味でも簿記学習の恩恵があったといえる。少なくとも自分にはそう思える。
ここまでイケカコも順調に消化できている。
あとは反復してイケカコの難易度をカラダに刷り込ませ、診断士二次の際の難易度判定に役立たせればいいカナと思っている。
あ、簿記は3級と2級の範囲をやりました。
工業簿記は今でも寝る前にやってます。
事例Ⅱは書きやすいだけにテーマから外れないようにしなくちゃね
事例Ⅱはコンサル気取りでいろんな提案ができるから解答が書きやすいという。
ところが素人の受験生でも気が付くくらいだからおかしいなと思うようにならないといけない。だって、それが制約条件だから。
B社社長さんはそんなことは重々承知しているのに出来ないでいる。
だからその制約を外すかして売上増につながる提案をするのが事例Ⅱ。
確かに事例Ⅱはとても書きやすい。
その反面、調子に乗ると題意を外す可能性があるからおそろしい。
事例Ⅱも平成22年度の問題まで解き終わった。
20年度から解いているが、中でも22年度は難しかった気がする。少なくとも自分にはそういう気がした。解答が“何か欠けている”気がしてならないのだ。
そういう“何か欠けている”感が続くようだと本試験も怪しいのだろう。
まだまだ始まったばかりとはいえ、ボヤボヤしていると8月が終わる。
受験校の模試をひとつも申し込んでいない。
受けた方がいいのかなぁ??
正直、まだ迷っている。
22年度の事例Ⅲが手ごわかった気がする
平日に事例を1題、休日に2題ずつこなしている。
先の週末で平成22年度の事例Ⅲを解いたのだが、これが結構手ごわかった。ひょっとしたら50点もいっていないんじゃないかと思うような手ごたえだった。
むろん、採点基準が明確でないし、TACみたいな解答なんか書けない。だからいくぶん辛目の評価になりそうだが
ふーん、こんな書き方も出来るんだね
というような感想を全設問でもった。
手ごわい。
でもね、一次試験の勉強をするよりも楽しい。
中には解答が分からないし、明確でないからイヤ、という人もいるのだけれど、多義的な書き方や多面的な解答の方向性とかいろんな考え方が出来る二次試験は自分には合っているかもしれないなんて思っている。
そんな矢先の22年度事例Ⅲであちゃーみたいなできばえだったからふと我に返る。
そうそう、二次試験対策を楽しまないとね。
人よりも点数を取ろうとかいい答案を書こうとか思わないこと。
楽しみながら人並みの答案を4枚書き上げること、が目標だから。
診断士として診断実務を行う手順が出題されているだけだし、そう思うと手順を押さえることは苦ではない。
むしろワクワクしなくちゃ、だ。
多年度生の強み
診断士試験ってSWOTがスキらしい。どうもなんでもかんでも「強み」「弱み」「機会」「脅威」に分けたがる傾向にある。
だからそれに少し乗ってみる。そんなハナシ。
***
現状、事例Ⅳ対策でイケカコ、事例Ⅰ~Ⅲを毎日一事例ずつ解いている。
ご存知の通り、正解がないので合っているとか合っていないとか分からずモヤモヤするのだけれど、記述した文章が読みやすいとか分かりやすいとかそういう観点で正解らしきものと見比べている。
二次試験は一次試験に合格しないと受験できないわけだが、初めて二次試験を受験する受験生と受験経験がある受験生とがしのぎを削る相対評価のレースだ。
ここでは便宜上、初めて受験する受験生を「スト生(ストレート生、の略)」、
受験経験がある受験生を「多年度生」と呼ぶことにする。
やっぱねぇ、この二次試験って多年度生が強いと思う。
だって書き方知っているんだから。
例えばこうだ。
平成21年度の事例Ⅱを使って表現したい。
事例Ⅱの問題の中で、
「B社はインターネットを使って、自社のPRだけでなく、地域内外の人々と何らかのコミュニケーションを図ろうとしている。それはどのようなものが考えられるか、150字以内で答えよ」
という問題があった。
著者はなんとか記述できたのだが、多年度生が書いたと思われる正解に近いような解答を見るとまた違うことが書かれているのだ。
ちなみに、
【著者の解答】
B社はインターネットを使って、地域内へ①地元スポーツの結果、②スポーツイベントの活動内容、を発信し、地域外へは①蔵作りの街並みなど城下町のよさをアピール、②市民マラソンや秋に行われる祭りの告知など、を発信し、文化・健康・観光をアピールしようとしている。
のように解答したのだが、
いわゆる多年度生が書いたと思われるそれには、
・商店街との連携
・掲示板など双方向のコミュニケーション
といったフレーズが書かれていた。
著者の記述の中には抜けている。
やっぱこういうところに多年度生の強みがあるのだな、と思った。正直、ここに違いがあるんだなと思い、結構愕然としてしまった。
そうだよなぁ。
「商店街との連携」は書かなきゃいけないキラーフレーズだよなぁ。
「コミュニケーション」だから“双方向”がポイントなんだろうなぁ。
過去問を解くたび、多年度生の強みを思い知らされる。
スト生の強みが吸収力だとすれば、多年度生こういうところなんだな。
試験時間は80分ですが、80分で戦わないことです
昔、誰かが言っていた。
「負けないようにするには戦わないことである」、と。
かのヤン=ウェンリーも言っていた。
「兵士を死なせない司令官が優秀な司令官である」と。
戦わずして勝つ!
ってのが最高の戦略であり、戦わないで勝つために考えるのが戦術であることも理解している。
中小企業診断士試験の二次試験に、戦わずして勝つにはどうすればよいのだろう?
第一に80分では短すぎる。
裏を返せば全部を解いてはいけないのか、“考えてはいけない”のか。
巷では80分未満で解く方法論がうじゃうじゃ公開されているのだが、この二次試験については採点基準が不明確だからその方法論が正しいのかどうか分からず、当該方法論は経験論でしかないのだ。鵜呑みにすると一次試験のときの二の舞になりそうだから、二次試験の対策についてはいまいち自分なりの方法論が確立していないのが実情だ。
ただ、二次試験の本質は、
聞かれたことに素直に答えるだけ
なわけで、書き方がどうのとか思考のプロセスがどうのとかってのは正直まだピンとこない。
現在は事例Ⅳを除き、過去問を利用して事例Ⅰ~事例Ⅲを解いている段階だ。
巷の評判どおり、事例Ⅰが難しい。事例Ⅱが解きやすい。
この時点で言えることは、
与件文に記載された内容に不要な情報はない
ということだ。何かしらのヒントになっている。
現在のところ、そういうところが見え出したレベルでまだまだ正解に近づけることなど到底無理な段階にある。
ここのところはどうしようもない一次試験の振り返りを中心にエントリしていたので、
アクセス数が激減している。
そりゃそうだ、一次試験が終わればアクセスは減る。当ブログのターゲットは一次試験突破を目指す受験生なのだから。
そうすると、二次試験についてエントリしてもアクセスは伸びないということが言えそうだ。
結構、
著者はアクセスを増やすためにエントリしているわけではないのだから。
ただの備忘録。
び・ぼ・う・ろ・く
二次試験の対策がようやくルーチン化されてきた
一次試験が終わってまるまる2週間が経過した。正式な合否の判明は9/6らしいからそれまでにはまだ2週間の期間が必要だということになる。ここにきてようやく二次試験に向けた学習が定着化してきた。
あ、誤解のないようにあえていうと、二次試験の勉強は一次終了後から行ってきたのだけれど一日または一週間の中でどういったリズムで学習を定着させるかといったスケジュール的なものが定着してきた、という意味。
たとえば、一次試験前までは
朝出勤前に約90分、簿記→ファイナンス→運営→法務→情報→経済 の過去問を回転させて、さらに帰宅後約120分、さらに回転させるといったようなスケジュールを平日に、土日にはそれぞれ8時間以上個別論点の確認だったり、石川の経済を視聴したりしていた。
一次試験終了後には、
朝出勤前に、イケカコを90分。
お昼休みは、事例Ⅳの第1問をタテ解き。
帰宅後、事例を1題解く、
といったようなサイクルが定着したということ。夏休みや土日には一日8時間程度を割いて事例をこなしたりイケカコをやったりしている。
イケカコ?
『意思決定会計講義ノート』と呼ばれる参考書です。これ、問題集って呼べないよな。
公認会計士、簿記1級の必読書であって、診断士試験事例Ⅳ対策に作られていないようだ。
じゃ、なぜ使用しているのかって?
うーん、難しい質問だな。
ありていにいえば、
次試験の財務会計とはレベルに違いがありすぎるからとでも言っておこうか。
むろん、このイケカコ、隅から隅まで解きまくっているわけではなく、やたらめったら難しいので取捨選択しながら解いている。
難しい、難しい、言われているけれど
手がつけられないほどの難しさは感じない。
でもイケカコをやるためには簿記2級のレベルが理解できていないとダメな気がする。
現行制度となって史上最高に難易度が高かった一次試験
TACのデータリサーチから引用した。8/9時点での結果。
かなり衝撃的な表だと思う。経済学と経営理論以外、昨年よりも平均点が下がっている。財務は例年並みに戻ったことと言えるだろうが、運営の約10点減、法務の約8点減、情報の約5点減などを見ると、今年の一次試験は相当難しかったと言える。
現行制度になって
○運営の52.28は史上最低点
○法務の48.69も史上最低点
○情報の45.24も史上最低点
○合計点の54.43も史上最低点
とのこと。ここでの関心ごとは得点調整があるのかないのかといった部分である。さすがに法務と情報は平均点が45を超えているので調整はないと思われる。
前回調整があったのは平成25年度の経済学だが、その時の平均点が42点未満だったことを考えると、今回の法務と情報では実施されないのではないかというのがTACの見立てだ。
またTACは合格率次第によっては合計点での得点調整を行う可能性があることに言及している。当然にそういった調整は過去に例がないから分からないがと断りを入れながらも一次試験の合格率が20%を切るような事態になれば全体のかさ上げもあり得るだろうとしている。
TACは業界大手だけれど、今回の一次試験に限って言えば面目丸つぶれだろうな。
法務の会社法の改正論点はほとんど出なかったし、情報が易化すると予測していたのも外れた。運営の難化は事故だとしても予想がことごとく外れたのだろう。そりゃTACも必死になるわな。
で、TACのリサーチ期間が終わる直前のデータ。
赤色は著者の合計点を表す。
さらには
冒頭の表と比べてほしいのだが、8/9の速報値と締め切り直前の平均点を見てみると、
経済学 61.02 → 59.9 若干下がったね。
財務会計 59.15 → 57.7 1.5くらい下がったかな。
企業経営 58.36 → 57.7 若干低下。
運営 52.28 → 52.0 若干低下。
法務 48.69 → 47.6 1点ほど低下。
情報 45.24 → 44.8 若干低下。
中小 57.48 → 56.1 1点以上低下。
合計 54.43 → 53.2 1点以上低下。
速報値よりも平均点が下がるのはいつものこと。 それにしても合計点が53点というのは史上最高に難しかったってことだね、やはり。
情報で得点調整があるのか、全体で得点調整があるのか、そこがキーになりそうだ。いずれにしても全体の合格率次第ってところか。
個人的には、運営で没問が出てほしいな。そうすれば運営も合格だから(笑)
法務や情報でかさ上げになっても科目合格しないし、
合計点でかさ上げされても合格には違いないから。
冗談はともかくとして、
7科目受験生の一次試験の合格率がどんなものなのか、興味深い。
※著者の場合には科目免除があったから7科目受験ではなかったが、免除科目は60点として扱われる
これは二日目の朝、受験会場近くの公園の様子だ。
この日の空のように、法務も情報もスッキリせずに終わってしまったんだな。
どうしても科目合格すら獲得できない法務
診断士の経営法務は年度によって問題数がまちまち。
確か平成26年度は23問だか24問だか。だから5点問題があった。
27年度は25問で1問4点であった。
それに対して28年度は全部で20問。つまり1問5点であったわけ。
問題数が少ないと配点が高くなる。ラッキーなところもリスクも存在する。
***
当ブログの著者は法学部法律学科を卒業しているが、なかなかどうしてそういう経歴でも経営法務が不得意な人間もいるのだということを証明してしまったようだ(笑) 法学部を出ているから法務が得意なわけではないんですよ、みなさん! つまりは大学で履修する法律学などなんら実務への応用は利かないのだということなんですよ。
それではビジネス実務法務検定との親和性はどうか?
親和性はある。ビジ法も実務に即して作られた検定試験ではある。極論すればビジ法1級所持者が経営法務を解けば余裕かといえば苦戦すると思う。ここに検定試験と国家試験の違いが存在する。
検定試験は過去問研究さえ怠らなければ誰でも合格するものだ。
一方で、国家試験は異なる。過去問研究を万全にしても合格できない場合が多いのだ。受験生を落とす試験だからね。
経営法務の対策はかなり直前期まで行ってきたからいつものようなオーソドックスなスタイルならばそこそこ点数が取れる自信があった。
ところが出てきた問題はオーソドックスなものではなかった。
こういう変化球に弱いってことは、まだまだ未熟なんだなぁ。
よかった、合計点でクリアできて(笑)
だから診断士試験は科目の組み合わせがとても重要になってくる。
超得意科目(難易度が相当に上がっても80近く取れ科目)があると一時は突破できるような気がする。
TACのリサーチの結果。
45〜55が多いんだね。全体の50%近い受験生がその分布なんだ。
おやおや、0点がいるんだ。
ほら、やっぱ、難しかったんだよ。
情報の科目合格者って出たのかな?
28年度の一次試験からおおよそ2週間が経つ。
振り返ってみると運営・法務・情報が難しくなったといわれているが、当の著者もこの3科目については散々なデキだった。
他の受験生の結果を見てみても法務と情報が60点未満だったり、足きりスレスレだったり、40点未満だったり、情報以外は高得点をとれているが情報で足きりを食らった人がいるなど、今年については法務と情報が爆弾科目になっていたということになる。
個人的には運営の点数が悪かったのは今までの出題傾向とは異なっていたからだと理解している。没問でもあればギリギリで科目合格に届く点数だから没問でも出てくれればいいのにと思っている。
さらに今年は法務または情報またはその両方で得点調整が入る可能性すらある。情報など昨年の科目合格率は一桁だったから今年は易化すると思っていたし、受験校もそう予測した予備校が多かった。
それなのに・・・。
今年ほど科目間の難易度のバラツキが大きかった年度はなかったのではあるまいか? または今年ほど科目免除が難しかった年度はないのではないか? そう思ったりする。
情報がさらに難化するとは思わなかったし、
法務が全部で20問しかないなんて思わなかった。改正論点もあまり出なかったし。
なんだかすべて、受験校のウラをいっているよね?
では、TACのリサーチの結果。
ほぼ平均点だ。
科目合格者は60以上だからそこそこいるんだね。すげー。
事例Ⅳとの向き合い方
一次試験を突破し、二次への挑戦権が得られることが分かった翌日から二次に向けた学習を始めた。
まずは情報収集のため、某受験生応援ブログの主催するセミナーに参加した。
セミナーに参加する前から二次試験突破の足がかりは事例Ⅳ対策であることが分かっていたので財務会計の学習は継続して行うことにしていた。
具体的には
①日商簿記2級の復習
②(どこまで解けるか分からないけど)イケカコ
をやっている。
つまり事例Ⅳ対策としては
足きり回避しつつ、50~60点で踏みとどまる
戦略を想定した学習だということ。
こうなるとおのずと事例Ⅰ~Ⅲのデキが合否を決めるというストーリーとなる。
簿記はやはり基本だし、せっかく一次突破のために積み上げてきた簿記の知識を忘却のかなたに放り投げるのももったいないのでコツコツやっていこうと思っている。
二次試験が片付いたら簿記2を受験しよう、と考えれば簿記学習も無駄にはならない。
一方で、イケカコ(意思決定会計講義ノート)は全部解くつもりはない。そもそもイケカコは会計士試験向けのテキストだったり簿記1級向けのテキストだったりする。だからそこまで難解な問題を解く必要はなく、一次試験レベルの出題のようではない出題の形式に慣れるために採用したといっても過言ではないわけ。
これによって事例Ⅳが60点以上取れてくれればそれに越したことはないし、例によって診断士試験は
「40点未満がなく、総合計が6割に達すればよい」
という合格基準なので上積み分は決して無駄にはならない。
事例Ⅳとの向き合い方はこのように決めた。
やはり診断士試験は財務会計あるいは事例Ⅳがキモであることが分かっているからね。戦略的にはこのような考え方で二次試験と向き合ってみよう。
財務会計が苦手な人はどうするの?
今日から仕事。夏休みが終わってしまった。ここから10/23まで一直線といったところか。
本来なら二次試験をテーマに記事を書きたいところをぐっとこらえて一次試験について書いている。だってこれは備忘録だから(笑)
財務会計は二次試験の事例Ⅳに関連する科目なので重要な科目であることは言うまでもない。診断士試験を目指したとき、キモになるのはこの財務会計だと思ったくらいだから。
とはいえ、この財務会計という科目は苦手意識をもたれやすい科目のよう。当ブログ管理人も長いこと片思い期間が長かった。
診断士試験をお考えの方ならご存知のように平成27年度の財務会計は奇跡的に難易度の低い年であった。
当ブログ管理人はこの難易度が低い年の財務会計を56点という体たらくで落としてしまった。
でも、結果的に落としてよかったと思っている。
なぜかといえば、一年間余計に財務会計を勉強できたから。
具体的にどんな内容をやってきたかというと、
①(やさしい内容の)ファイナンス理論の専門書を読み、理解した
②簿記3級と簿記2級の論点を学習した
これだけだ。
今考えるなら簿記の学習が大きかったように思えてならない。
結果的に財務会計は76点獲得し、一次突破に大きく貢献した科目といってよい。外した6マーク分も最後の二択で間違えた問題ばかりだ。つまりあやふやな知っている論点でミスったということだ。
そういう意味では仕上げが足りなかったと言えるからまだまだ甘い言わざるを得ない。
デリバティブが出るカナと思ったが出なかったね。MM理論も出なかったね。
二次に出てくるのだろうか?笑
診断士試験の財務会計については簿記不要論が根強い。
それはデキる人の論理であって、当ブログ管理人のように素人には体系的な理解が重要だとわかっていたから簿記の学習を行ったわけだ。
経済同様に急がば回れ、だ。
簿記の論点を知った後で診断士試験を解くと点が線でつながる。
それがまた楽しかったりするものだ(笑)
昨日の経済に引き続き、データリサーチの自分の結果を引用。
経済学のいいところは最新の論点が少ないというところです
28年度の本試験、経済学・経済政策は84点取れた。
なぜ84取れたかって?
だって、勉強したもん。
当ブログ管理人は大学受験を政治経済と数学で受けたクチ。だから経済はスキ。でも、診断士試験を受験しようと決めたときは片思いであった。昨年の一次敗退後、
「T○Cのスピテキだけではダメだ」
と思い立ち、急がば回れだし、やはり理解が一番大事だということで石川先生の速習シリーズをのみを用いて一年間再勉強した。
石川の経済だけ?
そう。石川さんにずいぶんとお世話になった。
動画のセリフを覚えるくらいまで観たから(笑)
それに経済学は学問だから情報みたいに日進月歩的な論点は発生しないし、法務のように改正論点は出てこない。だからミクロ・マクロの内容を完璧に押さえることで(結果的には)大成功だったわけだ。
だから二年目は、
★スピテキは一切読まなかった
★スピ問も一切開いていない
★過去問マスターは2015年度版を使い古した
★LECとTACの模試だけ
で対応できたということになる。
ね、マネできないでしょ?笑
試験前は平成25年度とか22年度レベルの難易度の問題が出てもいいように難関論点を中心に復習しただけだ。どうせ手を変え品を変え知っている論点が姿を変えて出てくるだけと思って、常に
この問いを難しくしようとするとどう出題してくるかな?
というようなことを意識してきた。
結果としては易化に助けられただけなんだけれど。
ちなみに4マーク分間違えたけれど、その4マークとも最後の二択で悩んで違うほうをマークした。カンが炸裂したら満点だったということも奇跡的なのだろう。つまり、知らない論点ではなかったということ。
石川先生に感謝しなくちゃね。
以下はTACのデータリサーチから自分の点数を入力して出てくる画面を引用したものだ。
微妙に正規分布にはなっていないけれど、それに近い形をしている。
100点、いるんだ。すげぇな。
0点とか4点とか、5%近くいるんだ。すげー。
二次セミナー
先日赴いた一発道場主催の二次セミナー、通称夏セミナーというらしいが、その夏セミナーについてエントリする。
出席した感想は内容的には及第点であったがそれ以外のところでは満点、といった感じになろうか。
会場は大崎駅界隈。個人的に大崎駅という駅で下車したことがなかったので興味津々であった。すると新宿や池袋に比べてなんとキレイなことといったら・・・。
おそらくは再開発か何かでこぎれいになったに違いない。こぎれいなビルがあり、近くにソニーがあった。
もちろんこの日は山の日なので誰もいなかった。
改札を出て歩いて2分くらいで会場に着いた。
3時間強のセミナーでは主催者の方々の体験やノウハウを教えてもらった。やはり経験者や合格者は偉大であり、未経験者や未合格者はその未知なる世界に思いを馳せていた。
当然に参加者の中には二次試験を経験済みという方がいて、しかも2回目、3回目などといったいわゆる多年度受験生が存在していた。
正直、
「合格できない理由は何?」
と聞いてみたくなった。
ま、いろいろ理由があるのだろう。
セミナーの内容はあらかた予想していた通りだったので特に気になるトピックはない。要するに
○過去問やろうぜ
○80分で解こうぜ
○満点を狙うな
○作法を知れ
ということだった。
***
当セミナーの主催者側はいろんな世代の合格者。現在は7代目ということで初代の方から7代目まで多くの合格者が出席されていた。こうやって想いは引き継がれていくんだななどと少し感傷的な気分になった。
実は主催者側のメンバーの中でどうしても話をしたいと思っていた方がいた。だからその人に会うことが当セミナーに参加した二次的な理由でもある。
GWに開催された春セミナーにその方はいなかったのだ。
個人的な予想として、そういうセミナー関係には出てこないと決めているんだろうなと勝手に思っていた。
しかしながら夏セミナーに、その方はいた。
セミナーでは会話をする機会が得られず、懇親会で会話できる機会があればいいなと思っていた。会話しないと後悔すると思ってもいた。
幸い、懇親会では会話をすることができた。
昨年、一次試験敗退後、慰めの回答をもらったことに対する感謝。
無事に今年一次試験を突破した報告。
いろんな発信に対する感想、などをお伝えした。
こうしてセミナーは終了したのだが、セミナーの内容よりも懇親会などを通じ、診断士として活躍している先輩を見ていると「早く合格したい」という気持ちがますます強くなっていった。
モチベーションがさらに高まった、とでも言おうか。
春セミナー後の感想と同じだ、と思った。
参加してよかったと思えた、初めての山の日のイベントであった。
今回のような大荒れの一次試験を突破する方法(経験則)
数多くの方々が一次試験で敗退した中、当ブログ管理人は運よく突破できたのは僥倖に等しいといっても過言ではない。
確かに、運営・法務・情報が難化し、点数がとりづらくなったのは事実だし、あの運営が難化したこと、情報はどちらかといえば易化するのではないかという淡い期待があったこと、法務は昨年度の「海老みそブッシュー」に続く何かを期待させるくらいで難易度に関してはノーマークであったことを考えれば今年の本試験は意外でもあったといえる。
そういう意味で、
①難化予想のあった経済と財務が平易
②反面、運営・法務・情報の難化
③企業・中小が例年並み
だったから、経済・財務・企業・中小で点数を稼ぐことこそ今年の本試験を突破するKFSであったわけだ。
***
当然に当ブログ管理人は頭脳明晰成績優秀な人間ではない。
断じて、それはない!
むしろ凡庸な人間だと理解している。
しいて言えば他の人よりも偏屈で変わり者だということだ。
そんな凡庸な人間が運よく一次を突破できたのは以下の理由からだ。
経済と財務で稼ぎ、
法務と情報で足きり回避を全力で目指したから。
分かりやすいでしょ?
経済と財務で稼ぐためにいろいろと苦労したわけだが、ここは少し偉そうに経済と財務でそこそこの点数を取ることができた軌跡を、備忘録として書いてみたい。
くれぐれもだが、オススメする意図はまったくない。
むしろこのやり方は診断士試験界ではごく少数派に属するやり方であるといっても過言ではない。
なぜって?
だって、自分は
偏屈でへそ曲がりだから。
だから読み物程度に見てくださいね。