経済学に関する記事のアクセスが非常に多いんですけど??
今年の診断士試験一次は8/5~8/6だ。
これがまた猛暑の中で行われる2日間だから相当に体力を消耗する。精神的にも肉体的にもしんどい。
その一次試験の合格発表そのものは9月。だが、一次試験の翌日には正解が発表されるので一次を突破できたかどうかが分かる仕組みだ。
一次突破に死力を尽くすと、いざ一次試験が終わった瞬間、燃え尽き症候群のような状態になりやすいから注意が必要だ。一次試験が終わっても次は二次試験があるのだから。
***
無責任にも、いろんな受験ブログが
・経済学は難化する
・財務会計も難化する
・情報も難易度は変わらない(本当は易化を期待している)
というようなことを書いている。半分願望、半分期待。こういう戯言は信じてはいけない。難しくなろうが易しかろうが、合格点以上をとればよいのだ。
いまさらだけれど、経済学は石川の経済がいい。国家公務員向け経済学に対応できれば診断士の経済学は余裕だ。どういう出題がなされるか、とても興味ある。
財務会計にも興味が。著者の場合は、診断士試験を受験するにあたって、この財務会計がキモになると考えていた。だから相当な時間を費やして財務会計対策を行った。これは二次試験とて同様。事例Ⅳ対策は入念に行う必要があるんだ。
あまり考えたくはないけれど、
もし今回二次試験が突破できなかったら一次試験から受験しなおしだ。
7科目あるけれど、最も心配なのは法務と情報だね。他科目は突破できる自信があるが法務と情報だけは単独で戦うことが出来ない。勝つ自信もない。
だから総合点で戦略的に合格点を目指す必要があるわけだ。
得点源でどれだけ稼げるか、が一次突破のコツだと考えている。
そろそろ一次試験。
ベストを尽くすことを考えて。
やはり診断士試験はサラリーマンの受験者が多い(らしい)
当ブログは朝方と20時過ぎの夜に見られている日が多い。これは平生仕事しているサラリーマンの方々にご覧いただけているという証左だ。
やはり診断士試験はサラリーマンの受験者が多いんだよなぁ。
あとは経済学の記事が読まれている。
そうだなぁ、どの参考書の解説もヒドいからね。そりゃ、何かにすがりたくなるよね。著者は経済学部出身者ではないけれど、石川の経済で経済学をクリアしてきたクチ。スピテキやスピ問だけでは対処し得なかった手間のかかる受験生だった。
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現在は平成20年度~28年度の過去問を中心にサイクルさせている。
最近の過去問はふぞろいが使えるからまだ納得感があるのだけれど、少し古くなるとねぇ。
まだまだやり続けます。
世間で言われている勉強法がすべてではないのだ
やはり一次試験が近いせいか、当ブログのアクセスが増えてきているようだ。過去問の解説を載せているから検索すればヒットするのだろう。
だよね、一次試験、近いもの。
それはそうと財務会計が苦手だという声をよく聞く。
著者は診断士試験を目指したとき、ネックになるのが財務会計だろうと思っていた。でもそれはただの食わず嫌いだと分かった。
診断士の財務会計はおもしろい。ってか、アカウンティングもファイナンスもおもしろいものだと分かった。
著者は、
【使用した教材】スピテキ スピ問 過去問マスター
が結果であり、使用した教材である。はっきり言うと、自分は体系的に履修しないと全体を網羅出来ないらしく、特に簿記知識がからきしダメだった。
だから次の年、
【使用したもの】過去問マスター 簿記3級、2級のカンタンなテキスト
をやりこみ、見事に一次を突破した。簿記学習のおかげで模試の財務会計も安定した点数が取れるようになった。
著者にとっては簿記の学習が大きかった。
点と点が線になり、面になった感触が得られたのだ。
ただ、初めての二次試験の事例Ⅳは57点で総合点であと7点不足で不合格となった。
CF計算書は壊滅だった。NPVの問題も壊滅だった。それ以外は全問取ったのだが、理由もなくただの凡ミスで失点したCF計算書とNPVの問題が原因で負けた。
なぜCF計算書が出来なかったのか?
出た! と思って舞い上がったら計算ミスしたから。
なぜNPVが解けなかったのか?
なぜ正味CFが解けなかったのか?
なぜ、なぜを積み上げていくと打開策が見えるのではないか?
まだまだ合格するレベルではなかったのだ。
事例Ⅳだけでも高得点を目指すだけの学習に取り組むのもよいのではあるまいか? 最近は易化傾向にあり点差はつかないといわれているけれども事例Ⅳを得意としている人はそれなりに有利な戦いが出来ると思うからだ。
さ、事例Ⅳ、事例Ⅳ。
モヤモヤするから事例Ⅳ対策に逃げちゃうんだよね
事例Ⅰ~事例Ⅲはどうもモヤモヤする。
開眼、には遠いけれど、昨年よりは読めるし書けるようになっていると思う。でもあくまでも採点するのは他人であって自分ではない。だから少なくとも60点の答案を書かなければならないし、そうなるまでやり続ける必要がある。
ん? 60点?
狙って取れるものなら取りたいが、なかなか狙って取れるものでもない。なるべく受験生の多くが書くであろう解答を書きながら(そう、横並びで周囲と同じ答案にする必要があるのがこの試験)、事例Ⅳでダメ押しってのが理想だ。
事例Ⅰ~Ⅲはモヤモヤ感が残るからどうしても事例Ⅳに逃げてしまう。事例Ⅳをやっているほうが楽しいし、明確に答えが出るから達成感があるのだ。
いま、平成20年度から平成28年度までの事例Ⅳを解きまくり、解いているときの状況を仔細に記録しながら、どうしてそういう計算をしたのか、どうしてそういう着眼点になったのかといったプロセスを克明に記録している。
そうすることによって自分の穴が見えるだろし、どういう出題に弱いのかも把握できると思うからだ。
自分は財務会計が苦手だと思っていた。だからはじめての一次試験の財務会計、史上最高にカンタンだった年の財務会計は撃沈。翌年リベンジ成功。
初めて受験した二次試験の事例Ⅳ。史上最高にカンタンだったらしい事例Ⅳも57点で撃沈。あんなにカンタンだったのにね。
そして今回。
前回のような撃沈にならないように鍛えられるだけ事例Ⅳを鍛えている。
二次試験の勉強を続ける中で心の中にあるモヤモヤを吐露したい
平日も土日も含めてかなりのピッチで二次試験対策を進めている。
「これじゃ途中息切れしちまうんじゃねぇの?」
と思えるくらい。でも今回で決めたい。昨年のように残り一ヶ月で追い込みがかけられずに後悔するよりは今から完全燃焼で燃え尽きたほうがいい。なまじくすぶる方が後悔が残る。
ほんと、昨年のような後悔がないようにしたいものだ。
二次試験の対策を続ける中で次の2点が解決出来ないでいる。
①各設問の解答の一貫性
②論理性のある解答と多面的な解答のバランス
①各設問の解答の一貫性であるが、当試験は国家コンサルタント認定試験だからコンサルタントの手法が紙面で展開されているといわれる。だからその手順にそって、
現状の把握→課題の抽出→解決案の提示→未来への提言
なんてストーリーが成り立つのだけれども、どの事例にも当てはまるのかといえばそうでもないらしいことが分かった。
やはり事例ⅠやⅡは上記ストーリーに当てはまることが多いし、事例Ⅲは解決策の提示に終始することもある。さすがによく考え込まれ、練りこまれた与件文と各設問だ。一筋縄ではいかない。
②の論理性のある解答とは、「××だから○○する」という因果で結べる構造を言うのだけれどどうしても字数を喰ってしまう。
だから箇条書き的に書けば多面的なことが書けるので字数を気にすることもあまりないのであるが、因果で解答を作るとなかなかどうして字数を割いてしまう。
今現在の悩みはそこだ。
因果を作れば多面的に書けなくなり、多面的に書くとキーワードの羅列となってしまう。
やはり独学が厳しいのは自分の解答に適切なフィードバックがないゆえ、か。
来月、一次試験
著者は一次試験を受けない。
二次試験に専念するために一次試験を免除することにした。
保険受験するために一次試験の勉強をする時間が惜しかったのと、やはり二次試験に専念しないと不器用な自分にはダメだと自己分析したから。
でもって毎日、事例Ⅰ~Ⅲのいずれかを解き、事例Ⅳを毎日解いている。
事例を解いていて思ったのが、最近の事例と前の事例とでは出題の傾向や与件文の構成が違っているのではないかということだ。
具体的には28年度~26年度くらいと、それ以前とでもなんか違うと思っている。原理原則である「コンサルティングの手法」は不変でも与件文の構成が違うから出題の傾向も変わっているように感じたのだ。
少しずつ手ごたえを感じているものの、まだまだ、だ。
平成26年度 事例Ⅳ 第2問
事例Ⅳも読解力を試される。なんといじわるな。
例えば、平成26年度の事例Ⅳ。
第2問(配点30点)
D社のある店舗の平成26年度における予想損益計算書は以下のとおりである。売上原価は売上高に比例している。設備備品の償却は定額法(取得原価1,000万円、残存価額ゼロ、耐用年数5年)で行われており、平成27年度期末で償却が終了し、改装のため取り替える予定である。しかし、この店舗の最寄駅では、平成27年4月1日の完成に向けて再開発が進んでおり、これに合わせて改装を早める提案がある。
改装する場合、再開発イメージに合わせた改装やインターネット環境などの充実のため、1,500万円の設備投資額が見込まれている。設備投資は期間5年の定額法(残存価額ゼロ)で償却される予定である。改装した場合は、販売費・一般管理費のうちその他経費が、平成26年度よりも10%増加すると見込まれている。
平成26年度期末に改装した場合、駅前の再開発との相乗効果により今後5年間の売上は平成26年度よりも10%増加すると見込まれている。一方、改装を平成27年度期末に行う場合、相乗効果が得られないため、平成27年度の売上は平成26年度より5%増加し、平成28年度以降の4年間は平成26年度より10%の増加が見込まれている。
なお、再開発に合わせた改装を行う場合、現在の設備備品は平成26年度期末の帳簿価額で翌年度期首に除却されるものとする。
下記の設問に答えよ。
(設問1)
平成26年度期末に改装した場合(a)と、平成27年度期末に改装した場合(b)について、それぞれの平成27年度の予想税引後キャッシュフローを求めよ。ただし、運転資本の増減はなく、法人税率は40%とする。
(設問2)
平成27年度から平成31年度までの5年間における予想税引後キャッシュフローの正味現在価値を計算し、駅前の再開発完成に合わせて平成26年度期末に改装するか、予定どおり平成27年度期末の償却が終わるのを待ち平成27年度期末に改装するかを判断せよ。 ただし、運転資本の増減はなく、法人税率は40%、資本コストは5%とする(計算には以下に示す現価係数を用いよ)。
長いな。しかも解釈が複数あるし。
(設問1)は27年度の予想税引後キャッシュフローを求める問題。26年度期末に改装した場合、新設備の減価償却費が必要で旧設備は除却損。しかも除却損は費用の流出はないから正味キャッシュフローに加える必要がある。27年度期末に改装した場合の27年度税引後キャッシュフローは、新設備の減価償却費は次年度だしその他経費の増加分も発生は28年度分から。また新設備の償却は平成32年度もあるから、残存価値を正味キャッシュフローに加えるか加えないかで解答が変わる。どっちが解答なのかは分からない。条件が書いていないからね。
もっとも100点を取らせないための問題だろうし、この設問で落としても60はイケる程度に仕上げればよいのだけれどね。
ちなみに、(設問1)はこう解いた。
条件を整理すると、
①売上原価は売上高に比例する
②設備備品の減価償却は定額法、取得原価1,000万円、残存価額ゼロ、耐用年数5年。
平成27年度期末で償却が終了
③1,500万円の設備投資。定額法、耐用年数5年
1,500万円÷5年=300万円 が減価償却費
④その他経費は26年度よりも10%増加。その他経費650万円×1.1=715万円
⑤26年度期末に改装。今後5年間(27、28、29、30、31)売上高は10%増加。
4,200万円×1.1=4,620万円
⑥27年度期末に改装。27年度は売上高5%増加。28、29、30、31は10%増加。
27年度は4,200万円×1.05=4,410万円
28年度以降は4,200万円×1.1=4,620万円
⑦再開発に合わせた改装を行う場合、現在の設備備品は26年度期末の帳簿価額で27年度期首に除却。除却損は営業外費用。
求めるのは26年度期末改装と27年度期末改装それぞれの税引後キャッシュフローだから、税引後営業利益NOPAT+減価償却費DEP を求めてやればよい。
ただし、除却損(特別損失)が資金支出を伴わない費用なのでCF計算する際にNOPATに加えてやることに注意。
※27年度期末に改装する場合の税引後キャッシュフローの計算は27年度のP/Lを利用するので、改装によって生じる費用はまだ発生しない。
以上のことから、表にまとめると以下の通り。単位は千円。
1)27年度期末改装の場合、その他経費10%増は27年度P/Lには反映されず。「6,500」のまま
2)26年度期末改装の場合、当該DEPは27年度P/Lに反映されるから「3,000」。
3)「再開発に合わせた改装」とは平成26年度期末での改装のこと
4)26年度期末改装の場合、旧設備の1年分「2,000」を除却。ゆえに新規設備のDEP「3,000」のみ発生
5)一時的に発生する除却は「特別損失」に計上。経常的に発生する除却は営業外費用に計上する場合もある
求める税引後CFは、税引後利益+DEP(+除却損)だから、
26年度期末改装の場合→税引後利益0+減価償却費3,000+除却損2,000=5,000
27年度期末改装の場合→税引後利益1,245+減価償却費2,000=3,245
となる。
※ひょっとしたらこの除却損も考慮しないでも点数が入っているかもしれない(予想)。
(設問2)
NPVの計算。(設問1)で税引後CFを求めているので、以降の税引後CFを算出し、慎重かつ単純にNPVの計算をするだけでよい。
※当問は旧設備の売却収入はないのでCFに加算することはない。
①26年度期末改装
27~31年度までの営業CFを求める。27年度は算出済みで営業CF=5,000。
27年度と28年度以降で異なるところは、1)除却損がなくなること 2)税負担が発生すること の2点。ゆえに表にまとめると以下のとおり。単位は千円。
与件より、複利現価係数が与えられているから、
NPV=(5,000×0.95)+(4,200×0.91)+(4,200×0.86)
+(4,200×0.82)+(4,200×0.78)-15,000=18,904-15,000=3,904 ・・・①
②27年度期末改装
同様に表にまとめてみた。
当設問の解答が割れる理由は、27年度期末に改装した場合、31年度の当該設備の帳簿価額が3,000千円あり、この残存価額の扱いをどうするかによってNPVが変わるから。イケカコ的には正味CFに加えるとある。
つまり、27年度期末に改装するということは当該設備の減価償却が始まるのは28年度のP/Lからであり、31年度期末には帳簿価額3,000(取得15,000-減価償却累計12,000)であり、この3,000の扱いが設問文の中に指定がないことから正解が分かれると考えられる。
当該設備を売却すれば売却収入となるから、これは財務CFとなり、営業CFに加えてやる必要が出る。つまり、31年度の正味CF=営業CF4,200+財務CF3,000=7,200となる。
また、27年度期末に改装するということは27年度期末に設備投資することになり、(今は26年度なので)その設備投資額を現在価値に割り引く必要あり。
したがって、当設問が求める正味CFは、正味CF=営業CF+投資CF+財務CFで求める必要があるということ。
したがって、
NPV=(-11,755×0.95)+(4,200×0.91)+(4,200×0.86)
+(4,200×0.82)+(7,200×0.78)
=-11,167.25+3,822+3,612+3,444+5,616
=5,326.75 ・・・②
ところが、31年度に売却収入はないものとすると、
NPV=(-11,755×0.95)+(4,200×0.91)+(4,200×0.86)
+(4,200×0.82)+(4,200×0.78)
=-11,167.25+3,822+3,612+3,444+3,276
=2,986.75 ・・・③
また、初期投資の15,000を現在価値に割り引かないと、
NPV=(3,245×0.95)+(4,200×0.91)+(4,200×0.86)
+(4,200×0.82)+(4,200×0.78)-15,000
=3,082.75+3,822+3,612+3,444+3,276
=17,236.75-15,000=2,236.75 ・・・④
ゆえに、<解>は、
①<② だから 27年度期末に改装すべきである。
①>③ だから 26年度期末に改装すべきである。
①>④ だから 26年度期末に改装すべきである。
著者はこのように解いてみた。
開眼は進歩だ
開眼とは何か?
デジタル大辞泉によれば、
【[名](スル)1 よく見えなかった目が、よく見えるようになること。また、よく見えるようにすること。「開眼手術」2 ⇒かいげん(開眼)】
なんだかよく分からない。
この感覚は診断士試験の二次試験を経験したことがないと分からないと思う。開眼した経験のないままに二次試験日当日を迎えることになったのが昨年だ。当然に開眼しても合格できるとは限らない。
いま、著者は開眼しつつある。
やはり著者の傾向として、
①あまり器用ではないので要領よくやるには時間がかかる
②それなりの時間と労力を用いて体系的にやらないと理解出来ない
③アタマが良くない
といったものがあるから開眼するにも時間を要するのだろう。
昨年出来なかったことが、今年、確実に出来ている。
進歩だ。
とはいってもまだまだ合格レベルに達しているとはいいがたい。まだまだ一次知識の復習が足りていないのだ。細かいところの調整はこれからやるにしてもお作法を含め、昨年分からずじまいだった二次試験というものが何なのかが分かりかけている。
そのきっかけもホント単純なものなのだが、昨年は「残り2ヶ月しかない」という焦りと「80分で解けない」という処理能力の欠如から理解することが出来なかったのではないか?
二次試験はコンサルティングの手法を学ぶのだ。
そう思ったら、二次試験の見方が変わった。
か・い・が・ん
昨年、一次試験終了後、正直に告白すれば一次突破は出来そうにないと思っていた。法務と情報に全く手ごたえを感じなかったからだ。受験会場だった大正大学からの帰り道、とにかく放心状態で早く家に帰りたいとだけ思っていた。
その道中、受験予備校の回し者(笑)が一日目の経済学と財務会計の模範解答(と呼ばれるもの)を配布していた。
放心状態だった著者は何気なくそれを手にとってしまった。
「どうせ電車の中ではヒマなんだからこれでも眺めるか」
と思ったのだが、何かイヤな予感がした。
最寄の駅に着くと、その模範解答らしきチラシを眺めた。もっとも経済と財務しか載っていなかったし、自分の解答が何だったか覚えてもいなかったので眺めただけだった。
翌月曜日には協会から正解が発表される。そう焦らなくてもよかろうと思っていた。
翌月曜日の朝、ふと気になって受験予備校の回し者が配っていた模範解答らしきチラシを手に取り、自分の解答と見比べてしまった。
ん?
あれ?
なんか正解が多いぞ?
そのままの勢い経済と財務を採点してしまったのだ。
経済84点。財務76点、か。合計160点。企業と中小は免除している。運営は受験したがさすがに60は下回らないだろうから、残る法務と情報で・・・。
5科目で60%だから、300点か。運営を60だと仮定すると・・・、
法務と情報が40点ずつで合計300だな。足きりにならなきゃ突破できるのでは?
朝かテンションが上がった。
むろん、一次突破はしているのだが、それから二次試験対策に入ったので実質2ヶ月ちょいしか準備できなかった。
しかしながら(ご存知のように)10月以降まったく勉強できずだったので二次試験は7点足らずで撃沈。今に至る。
今思うと事例を解いていても開眼した感じが全くなかった。
ふわふわした感じで当日を迎え、慶應義塾大学の三田キャンで受験した本番もふわふわした感じだった。
その後、紆余曲折を経て現在を迎えるわけだが、29年度二次試験に向け、やはり『開眼』を経て受験を迎えられるかどうかがポイントではないかと考えている。
開眼とは?
続く。
Mっ気の独り言
昨年の今頃は何をしていたっけ?
そうそう、一次試験突破に向けて法務をやりこんでいたっけ。
ついでもビジネス実務法務まで受けたんだっけな。
今年は二次試験のみだから法務をやる必要はない。
今日一日、今週、今月というふうに勉強のスケジュールを考えるのはもっぱら愛犬の散歩時だ。散歩は朝早く行くから周囲には人っ子一人いないわけ。だから独り言をするにも周囲を気にする必要がないから心置きなくブツブツ言えるわけだ。
「さて、今日は27年度事例Ⅰをやっつけるか」とか
「26年度の事例Ⅳはクソだ」とか
「『業界中位』って何だよ!」とか、そういった独り言。
ここのところ仕事から帰宅してもそれなりに時間が確保できるので、疲れた体に鞭打って事例Ⅳの計算問題をこなしている。なかなかMっ気があるらしく(笑)、しんどい状態で解く事例Ⅳは刺激的だ。
一週間というスパンでの学習の習慣が整ったら80分のタイムマネジメントに入りたい。
ただの意気込みですから、なんの意味もありません
6月になってかなり真剣に二次試験対策の学習を行っている。
かなり真剣に、というとそれじゃ前は不真面目だったのかといわれそうなものだ。
自分は試験直前にならないとエンジンがかからないといったタイプではないのでモチベーションさえ維持できれば勉強することに対する抵抗感はない。
3~5月は事例Ⅳをみっちりとやった。また5月からは事例Ⅰ~Ⅲに着手し、そもそも二次試験の基本中の基本からやり直している。昨年見につけたノウハウやスキルをリセットして今年、捲土重来を期すために二次試験と向き合うことに決めたのだ。
(ごくごく当たり前のことなんだけれど)
二次試験は事例企業のコンサルティング手順を学ぶものだと再認識できたのはつい最近のことだ。二次試験を“試験”だと思って解いていた。与件文を“ヒアリングした内容”と思わずに与件文だとして読んでいた。
そう、事例企業の社長さんと向き合っていなかったのだ。
恥ずかしいことだけれど、このことに気がついたのがホント、つい最近。
それに昨年まで「解答の一貫性」といったことが全く理解できなかったのだけれど、つい最近、その一貫性とかいうものが分かりかけてきた。
負け惜しみじゃないけれど、
昨年合格しなくて良かったのではあるまいか?
昨年、運よく合格してしまったら、本質を理解しないまま調子になっていたかもしれない。自分は要領のよくない人間だ。一次試験もそうだったけれど、不合格になって初めて大事なことに気がつく。
今になって思えば、一次試験を一回でパスしなくてよかった。そうでなければ経済学も簿記も理解しないままだったのだから。
二次試験も同じ。今、二次試験の与件文を読むのが楽しい。
むろん、勉強している目的は試験に合格するため、なんだけれど、それだけではない。今、コンサルティングの手法を学んでいるのだ。与件文に書かれているようなことを実際のヒアリングで聞くのだ。
診断士合格は手段。診断士資格を得てからが本番であり、自分のキャリアが開けてくるのだ。
***
最近はこのように思えてきてだいぶモチベーションもテンションも高くなってきた。勉強するのも苦ではない(最初から苦ではなかったけど)し、うまく表現出来ないけれど、二次試験に向き合うことで自然と道が啓けてくるように思える。
残り5ヶ月弱。
一気に走りぬけよう。
二次試験対策に本腰を入れるときがきたかもしれない
昨年、二次筆記試験を終えた11月から完全な無気力状態になった。むろん仕事が多忙を極めたのも理由なのだが、完全に診断士試験中心の生活だったのが、激務が続き、その合間で受験した結果であったから燃え尽きた感が強かったのかもしれない。
二次筆記試験を7点差で落とした後、完全に落ち込んだ。精神的にも完全に堕ちるところまで堕ちた。
落ちたのは仕事のせいだ、と自責に考えることなど出来なかった。仕事がなければ合格できたのだと思った。だから仕事のせいでそのせいでやる気がなくなった、と。
何もつけてもやる気が出なかった12月。
落ち込んでいても仕方がないと考えることも出来なかった1月。
自分はやはり診断士になりたくて、自分が正しいと思うことを行うためには診断士がどうしても必要だと再認識した2月、学習を再開した。
二次筆記に落ちた原因は分かっていた。事例ⅠとⅣでずっこけたことだった。
もっと正確に言おう。
事例Ⅰ~Ⅲは80分という時間内に解ききったことさえなかったから、ぶっつけ本番で60台がとれるわけない。奇跡的に事例ⅡとⅢで60は超えたものの、事例Ⅰで思わぬ落とし穴に。
さらに事例Ⅳは「出来た」感が全くなかった。
事例Ⅳこそ最大の合格への近道である、とは知っていたのだけれど、四科目トータルで240取れればいいと都合よく考えていた。
そう、二次突破の秘訣はやはり事例Ⅳだ。
こう気づいたのが3月のことだ。
行く必要のない春セミナーに行った。むろんモチベーションを高めるため。そして毎日の通勤電車の中では事例Ⅰ~Ⅳの問題や構成、出題側の狙いなどを頭に叩き込んだ。帰りの電車、眠くても必死になって勉強した。
それが5月いっぱい続いた。
仕事が休みの時には趣味の家庭菜園的活動に専念し、リフレッシュを図った。
さて、6月だ。
そろそろ二次試験対策に本腰を入れる頃だ。
というようなことを考えていたら異動の知らせが。
勤務先が自宅から近いところになった(笑)
これで診断士二次に向けた外部環境が好転した。
これで毎朝、毎夕勉強時間を確保できる。このことは、デスクに向かい、アウトプットするだけの環境が作れることを意味する。約5ヶ月弱、根つめて勉強するにはちょうどいい期間かもしれない。
ずいぶんと事例Ⅳはやりこんだ。でももっともっとやる必要がある。
逆に言えば事例Ⅳしかアウトプットできていない。与件文、設問文から何を問うているか、さっとわかるくらいやりこむ必要がある。
昨年、一次試験を突破した要因は“強みの把握と強みを機会にぶつける”ことが出来たから。
二次試験とて同様。
強み(事例Ⅳ)を機会(二次筆記)にぶつけるのだ。
強みに出来るまで勉強を続けるのだ。
昨年、あと7点で涙をのんだ。
あと一息の7点なのか、手に届かない7点なのか。
他人よりも歩みが遅くたっていいのだ。
問題は診断士になってから何をするか、何をしていくかなのだから。合格した年など関係ないのだ。
さぁ、本腰を入れるときが来たのだ。
基本の「き」の字も分かっていなかったと認めざるを得ないな
備忘録的に。
二次試験では?
「出題者が正しいと思っている手順で与件文を分析して、現状分析、ゴール設定、課題設定が行えるように事例設定を緻密に設定し、意図的な仕掛けがしてある」
全体として答案は、
①内外環境を分析する問題
②経営的観点からあるべき姿を考える問題(全体戦略)
③あるべき姿に向うための課題を抽出する問題
④課題を解決するための戦術を考える問題(機能戦略)
⑤あるべき姿にした上で、次のステップに向う問題
といった順番で出題されることが多く、全体として答案が事例企業に対するコンサルティングになるように設定されている。
事例はミニコンサルティングと心得よ。
事例Ⅰ「コアコンピタンスを確立し、組織構造と組織文化を整えて、向うべき方向へ」
事例Ⅱ「適切なSTPを行い、プロモーション戦略やコミュニケーション戦略で、差別化する」
事例Ⅲ「受注→設計→調達→製造→納品までのQCDを整えて、次のビジネスチャンスへ」
事例Ⅳ「企業価値の極大化と投資判断」
通勤電車の中で『中小企業政策』を勉強している50代と思われる男性を見た
通勤の電車の中で二次試験関連の勉強をしている。
比較的早い時間帯の電車に乗っているので本を読むスペースはあるし、田舎町から乗車するので混雑しないエリアに乗り込むことも出来る。
たいていの乗客は居眠りしている。そりゃそうさ、時間が早いのだから。
さすがに著者が乗る時間には座席は空いていない。だから立つことになるのだがその時間を利用して診断士関係の勉強だ。小一時間。
***
先日、電車の中で『中小企業政策』を勉強している想定50代の男性を見かけた。勉強しているのか寝ているのか分からなかったがとにかく『中小企業政策』を勉強しているふうだった。
そういえば、電車の中で診断士試験の勉強をしている人を初めて見た。なんだか奇妙なうれしさがあった。
現在、著者が勉強しているのは二次試験のイロハのインプットだ。
昨年、初挑戦の頃は過去問を解くことで精一杯で、お作法の習得と80分で問題を解くことに専念していた。
しかし、今年は、まず二次試験とは何か時間をかけて向き合うことにした。
「向き合う」とは昨年の惨敗を思い起こすことと同じことだ。だが、それをやらなければ前に進めないと考え、虚心坦懐に向き合うことを決めた。
そう、二次試験は中小企業の社長のおっちゃんと向き合うことなのだ。コンサルティングなのだからコンサルの手法があるわけで、中小企業をコンサルするのではなく、試験問題を解くことを目的にしていたからこそ、不合格になったのだと理解した。
ここ数ヶ月間で新しい発見があったし、今年10月の二次試験に立ち向かえるだけの気力がよみがえってきたように思う。
某受験生支援団体の春セミナーに行ってきた
いやいや、結論を言うと参考になったことはない。
一次試験は受験するつもりはないし、春セミナーは一次試験向けなのだから。
今回、忘れかけている二次試験へのモチベーションを高めに参加したというのが今回参戦した目的だ。
会場は渋谷。東京ウィメンズプラザ。内容は以下。
懇親会は一次会のみに出た。
自分が昨年合格できなかったという事実が情けなくて今年こそ合格してやるという気持ちになった。
それにしても合格した人たちは大したもんだ。
合格したということがリスペクトに値する。だって自分は不合格だったのだから。勝てば官軍なのだ。
何人かの人たちと話をさせてもらった。
みんな、合格したいという気持ちは同じなんだな。